マイナンバーカードに健康保険証機能を付けた場合のメリット
①自分の検診結果や投薬歴が連携される
②健診結果や薬の履歴を自分で確認できる
③仮払い不要のメリット
④その他メリット
①自分の検診結果や投薬歴が連携される
自分が過去に受けた特定検診の結果や、過去に処方された薬などがデータとして医療機関に連携されます。また、薬局でのお薬手帳も不要にもなります。
医療機関としては、患者さんのこれまでの健診データや投薬履歴を見た上で一番適切な治療や薬の処方ができるようになります。
②健診結果や薬の履歴を自分で確認できる
マイナポータルのサイトにログインすることで、自分がこれまでどこの病院でどんな薬を処方されたのか、これまで受けた特定検診の結果、医療費の履歴を一覧でみることができるようになります。特定検診情報は過去5年分、薬剤情報は過去3年分まで見ることが出来ます。ここで注意するのは、過去といってもこれから蓄積されるデータに限ります。
③仮払い不要のメリット
急な病気やケガによる手術や入院が必要になった場合は高額な医療費がかかります。日本の保険制度には高額療養費制度があるので100万円の入院費がかかったとしても実際に支払うのは10万円前後です。ただし、まずは本人が全額仮払いする必要があります。その後、高額療養費制度を申請する場合は保険組合に限度額適用認定証を申請する必要があります。申請してもお金が返ってくるまで時間がかかります。
これがマイナンバーカードを健康保険証の代わりに提示すると一時的な仮払いをする必要がなくなり、最初から1ヵ月分の自己負担限度額までの支払いとなるので、支払いが楽になります。
その他のメリット
①対人受付が不要になる
カードリーダーがあれば自宅からオンラインで受け付けが出来るようになるます。今までは、病院にいくと受付で本人確認と健康保険証の提示が求められましたが、今後はオンラインで受け付けが完了しますので時間の節約になります。
②領収証不要
医療費控除を確定申告で受ける場合は、医療費の領収証を保管して申告の際には明細書に入力する必要があります。今後はマイナンバーカードに医療費の情報が蓄積されていき、国税庁のe-Taxと連携することでオンライン上で医療費控除の申告ができるようになります。
セキュリティーは大丈夫なのか
皆さんの中にはセキュリティー面が心配な方もいると思います。
マイナンバーカード自体には病院の受診歴や薬剤情報記録されていません。
マイナポータルのデータベースに登録されているのでマイナンバーカードを盗難や紛失されても個人情報が漏れる心配はありません。
ただ、データベース自体が絶対大丈夫という保証はありません。
最後に
マイナンバーカードは日本政府が普及させていきた制度ですので今後も普及に向けて色々な支援やお得な特典もあると思います。それを踏まえてどうするかは個人の自由になると思います。