この保険に入っていれば治療や入院に何百万かかっても月にかかる医療費の上限が決まっていて、その上限もだいたい10万程度なんだ
2人に1人はがんになる?
現代は、2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬ時代と言われています。
がん患者は、年々増加しており、男性が一生のうちにがんになる可能性は62%にもなると言われています。
芸能人等の著名人ががんで亡くなるとメディアで大々的に放送されます。
それを見ると自分もがん保険に入って治療に備えた方が安心だと思ってしまいます。
実際には2人に1人はがんになるって言われていますが、若い時にかかる確率はすごく低くく、平均寿命に近づいたときに2人に1人がんになる確率になります。
がんになると高額な医療費がかかるのか
たとえば3割負担の場合、大腸がんでは、腹腔鏡手術をして、直腸を切除をした場合、入院11日で、患者負担額は47万4,000円です。
開腹手術では、入院16日で51万6,000円となっています。
さらに、保険適用の医療に対しては、高額療養費制度によって一定額以上の医療費が後に戻ってきます。つまり、実際に払うの自己負担額はもっと少なくなります。
自己負担額は年齢や所得水準によって変わってきます。
たとえば60歳の一般的な所得区分の人の場合、〈8万100円+(1ヵ月間で支払った医療費-26万7000円)×1%〉という計算式で、1ヵ月の支払い上限額が算出され、だいたい8~9万円程度の自己負担で済みます。
ですので医療費が100万円でも500万円でも実際の自己負担額は8万~10万円程度となり、がんになってしまった場合も高額な医療費はかかりません。
ただ、高額療養費制度を使う場合は一度、全額を自己負担しないといけなくなり、お金が戻ってくるまで3カ月程度の時間がかかります。
しかし、事前に限度額適用認定証を発行してもらうことで自己負担金も負担上限額も8~10万円程度で抑えることができます。
高額療養費制度は先進医療は対象外
ただしこの制度は、先進医療に指定されている治療などは全額自己負担となります。
その為、がん保険には「先進医療特約」というものがあります。
先進医療特約はオーバースペック?
先進医療特約は上限2000万円までの保証が多いですが、実際ここまでの保証は必要ありません。
先進医療の中でも最も高額な重粒子線治療があります。
これは1回約300万円かかりますが、副作用の心配があるので、2度以上この治療を行うことはありません。
つまり、2000万円の保障があっても、ほとんど使いきれません。
100万円程度の貯金があれば十分
病気の種類や選択する治療法などによって必要なお金は変わってきますが、一般的に100万円の資金があれば困ることはありません。
がん保険は、がんと診断されたら100万円ほどの一時金が降りてくる商品が多いですが、これは、高額療養費制度を見越した設定になっています。
つまり、一時的に医療費を全額立て替えなければならなくても、とりあえず100万円あれば一般的な医療を受けるのには困らなないことを見越して保険会社は設定しています。
これよりももっと手厚い補償、さまざまな特約をつけてしまうと保険料があがり、保険会社のいい餌食になってしまいます。
保険で得をしたは病気に当たっただけであって当たらないと今まで掛けた保険金はムダになってしまう
保険は人生の中でも大きい支出となっています。
医療保険は確かに病気になった時にお金が降りてくるので得をした気分になります。
しかし、それは健康と引き換えになっています。
保険をかけているから安心ではなく、健康な身体を大切にしていきましょう!
1.日本人は最強の保険に既に入っている
2.100万円程貯金があれば治療には困らない
3.健康な身体を大切にしていく