手軽にシャンプーができる
自宅で寝たきりの高齢者の介護をしているとお風呂に入れてあげたいと思ってもなかなか気軽に入れてあげることができません。
寝たきりで自宅でのお風呂が難しい方には、介護保険を使ったデイサービスや訪問入浴等を利用することが多いです。
ただ、サービスがない日はお風呂に入れてあげることができません。
私が訪問リハビリで行っているお宅でも
「おばあちゃんをお風呂に入れてあげたいけど介助が大変で・・・
せめてシャンプーだけでもできたらいいのに」と言われることもあります。
今回は紹介する「ルームシャンプー」ベッドで寝た状態でも手軽にシャンプーができるものです。
準備するのは掃除機のみ
家にある掃除機をルームシャンプーに繋ぐだけでどこでも使うことができます。
給水と排水は完全にわかれており、キレイな水のみが地肌に吹きつけられます。
排水が循環することはないのでクリーンな状態で洗うことができます。
ルームシャンプーのメリット
1.服を着たまま頭が洗える
水を頭皮に吹きつけ、瞬時に吸い込むことで、一滴の水もこぼさずに泡をすすぐことができます。
ベットの上で寝たままでも、車いすに座ったままでも、シャンプー洗髪ができるようになります。
2.短髪の男性なら1ℓ程度の水で洗える!
たった5分、たった1リットルの水で十分に洗えます。
準備・片付けも簡単で、洗髪の時間負担を大幅に軽減できます。
3.洗浄ヘッドからは水がこぼれないなので安心!
吹き出した水はその場で吸い込まれ、どの向きでも水がこぼれません。
4.ブラシは取り外して消毒も可能で衛生的
頭皮に触れるヘッドブラシは取り外し交換可能で、洗う人ごとに使い分けることができます。
煮沸・次亜塩素酸ナトリウム・アルコール全ての消毒が可能ですので、施設などでも衛生的に使用できます。
5.洗われる気持ちよさ!
髪を洗髪することで爽快感があり、頭皮を清潔に保つことができます。
理容院でもおすすめ
重度の円背で腰が曲がった方、首に障がいがある方が来店された際に、普通のシャンプー台でのシャンプーが難しい時にもルームシャンプーなら椅子に座ったままでのシャンプーができます。
訪問理美容では、お店ではなく自宅に伺って行います。
ベッドで寝ている方を移乗させる際に転倒などの危険があり、もし転倒させてしまえば責任を問われることがあります。
そのためにお店でも車椅子などのお客様を受け入れることを諦めてしまっているサロンは多いです。
ルームシャンプーを使えば、カット→シャンプーまで移乗無しで可能になり、お互いに負担がなく安心して行うことができます。
使用上の注意点
①シャワーヘッドから水が漏れることがある。
本体より下にシャワーヘッドを移動してしまうと高低差でお湯が出てきてしまいます。本体は床の上に置くのが良いでしょう。
②熱湯を使うと火傷の恐れがある
お湯の温度は40 度前後まで。
温度調整機能がついていないので熱湯を使うとその温度のまま出てしまい火傷をする恐れがありますのでお湯の温度は40度ほどが良いでしょう。掃除機で循環させるのでそれよりも若干冷たくなります。
③掃除機はサイクロン式は使用不可
紙パック式で吸込仕事率が400w以上のものが相性がいいです
④排水する場所はこぼれてもよい場所で
排水はお風呂場や洗面所などでするとこぼしても安心です。
⑤シャンプーは泡切れのよいシャンプーを
泡立ち、泡切れのよい専用シャンプーがあります。
最後に
現在の日本では、病院での入院日数は短くなっており、自宅で療養される方が増えています。
病院では、看護師やヘルパーが身体的なケアをしてくれますが、在宅に戻ると家族が介護者となりケアをしていくことになります。
特に入浴ケアでは、介助量が大きい方の場合は自宅でのシャンプーを諦めている方は多いかもしれません。
今回紹介したルームシャンプーも介護を楽にする1つの手段として考えてもらればと思います。
興味のある方はこの下にリンクを貼っておきますのでよかったら検討してください。